原文 (実践女子大本) |
現代語訳 (渋谷栄一) |
注釈 【渋谷栄一】 |
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その夜、 | その夜、 | 【その夜】-六五番歌と同日。 |
池の篝火に | 池の篝火に | |
御明かしの光りあひて、 | 御灯明が光り合って、 | |
昼よりも底まで | 昼よりも水底まで | |
さやかなるに、 | 鮮明な上に、 | |
菖蒲の香 | 菖蒲の香りまでが | |
いまめかしう匂ひ来れば、 | はなやかに匂って来るので、 | |
篝火の | 篝火の | |
影も騒がぬ | 影も騒がない | 【騒がぬ】-「さはく」は平安の仮名遣い。 |
池水に | 池の水に | |
いく千代澄まむ | いく千代までも澄んで宿ることでしょう、 | 【澄まむ】-「澄む」と「住む」を掛ける。 |
法の光ぞ | 御法会の光は | |