第一部 若かりし頃 |
第二部 近江・越前 |
第三部 言い寄る夫 |
第四部 夫の死 |
第五部 転機 |
第六部 初々し出仕 |
第七部 栄花と追憶 |
第八部 月影の人 |
第九部 宮中と女房 |
第十部 天の川の人 |
第十一部 終の予感 |
※項目立ては独自
詳解 定家本 |
和歌 | 人物 |
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20 |
三尾の海に 網引く民の 手間もなく 立ち居につけて 都恋しも |
紫式部 |
21 |
磯隠れ 同じ心に 田鶴ぞ鳴く なに思ひ出づる 人や誰れそも |
紫式部 |
22 |
かき曇り 夕立つ波の 荒ければ 浮きたる舟ぞ しづ心なき |
紫式部 |
23 |
知りぬらむ 行き来にならす 塩津山 世にふる道は からきものぞと |
紫式部 |
24 |
おいつ島 島守る神や いさむらむ 波も騒がぬ わらはべの浦 |
紫式部 |
25 |
ここにかく 日野の杉むら 埋む雪 小塩の松に 今日やまがへる |
紫式部 |
26 |
小塩山 松の上葉に 今日やさは 峯の薄雪 花と見ゆらむ |
? |
27 |
ふるさとに 帰る山路の それならば 心やゆくと 雪も見てまし |
紫式部 |
28 |
春なれど 白根の深雪 いや積もり 解くべきほどの いつとなきかな |
紫式部 |