原文 実践女子大本 (定家本系筆頭) |
現代語訳 (渋谷栄一) |
注釈 【渋谷栄一】 |
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五節のほど | 五節のころに | |
参らぬを、 | 参上しないのを、 | 【参らぬ】-「まいる」は平安の仮名遣い。 |
口惜しなど、 | 残念ですなどと、 | 【口惜しなど】-実践本「くちおし」は定家の仮名遣い。 |
弁宰相の君の | 弁の宰相の君が | 【弁宰相の君】-藤原道綱の女豊子、大江清通の妻。 |
のたまへるに、 | おっしゃっていたので、 | |
めづらしと | 素晴しいと | |
君し思はば | お思いになりますならば、 | |
着て見えむ | 着てお目にかかりましょう | |
摺れる衣の | 摺衣を | 【摺れる衣】-青摺の衣。五節の行事にたずさわる人が着た。 |
ほど過ぎぬとも | 五節のころは過ぎたとしましても | |