第一部 若かりし頃 |
第二部 近江・越前 |
第三部 言い寄る夫 |
第四部 夫の死 |
第五部 転機 |
第六部 初々し出仕 |
第七部 栄花と追憶 |
第八部 月影の人 |
第九部 宮中と女房 |
第十部 天の川の人 |
第十一部 終の予感 |
※項目立ては独自
詳解 定家本 |
和歌 | 人物 |
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99 異90 |
多かりし 豊の宮人 さしわきて しるき日蔭を あはれとぞ見し |
紫式部 |
100 異95 |
三笠山 同じ麓を さしわきて 霞に谷の 隔てつるかな |
隣の中将 |
101 異96 |
さし越えて 入ることかたみ 三笠山 霞吹きとく 風をこそ待て |
紫式部 |
102 異97 |
埋もれ木の 下にやつるる 梅の花 香をだに散らせ 雲の上まで |
紫式部 |
103 異98 |
九重に 匂ふを見れば 桜がり 重ねて来たる 春の盛りか |
紫式部 |
104 異99 |
神代には ありもやしけむ 山桜 今日の挿頭に 折れるためしは |
紫式部 |
105 異100 |
改めて 今日しもものの 悲しきは 身の憂さやまた さま変はりぬる |
紫式部 |
106 異101 |
めづらしと 君し思はば 着て見えむ 摺れる衣の ほど過ぎぬとも |
紫式部 |
107 異102 |
さらば君 山藍の衣 過ぎぬとも 恋しきほどに 着ても見えなむ |
弁宰相の君 |