原文 (実践女子大本) |
現代語訳 (渋谷栄一) |
注釈 【渋谷栄一】 |
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返し、 | 返歌、 | 【返し】-第十一段に「もの思ひわづらふ人」とあった人。 |
行かずとも | たとい筆が進まなくても | 【行かずとも】-筆が進まなくても。 |
なほ 書きつめよ |
今まで同様に 便りを書き集めて送ってくださいね、 |
【なほ】-実践本「なを」は平安の仮名遣い。 【書きつめよ】-書き集めよ、の意。 |
霜氷り | 霜や氷に閉ざされたわたしの心も | |
水の上にて | あなたの便りによって |
【水の上にて】-水の上で、霜や氷を融かして。 「水の上」は作者からの手紙を喩える。 |
思ひ流さむ | もの思いを流せましょうから | |