即答 | 0 | 40字未満 |
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応答 | 4首 | 40~100字未満 |
対応 | 4首 | ~400~1000字+対応関係文言 |
単体 | 1首 | 単一独詠・直近非対応 |
※分類について和歌一覧・総論部分参照。
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上下の句に分割したバージョン。見やすさに応じて。
なお、付属の訳はあくまで通説的理解の一例なので、訳が原文から離れたり対応していない場合、より精度の高い訳を検討されたい。
原文 (定家本校訂) |
現代語訳 (渋谷栄一) |
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390 贈 |
雪深き 小塩山に たつ雉の 古き跡をも 今日は尋ねよ |
〔冷泉帝〕雪の深い 小塩山に 飛び立つ雉のように 古例に従って 今日はいらっしゃればよかったのに |
391 答 |
小塩山 深雪積もれる 松原に 今日ばかりなる 跡やなからむ |
〔源氏〕小塩山に 深雪が積もった 松原に 今日ほどの盛儀は 先例がないでしょう |
392 贈 |
うちきらし 朝ぐもりせし 行幸には さやかに空の 光やは見し |
〔玉鬘〕雪が散らついて 朝の間の 行幸では はっきりと 日の光は見えませんでした |
393 答 |
あかねさす 光は空に 曇らぬを などて行幸に 目をきらしけむ |
〔源氏〕日の 光は 曇りなく輝いていましたのに どうして行幸の日に 雪のために目を曇らせたのでしょう |
394 贈:独 |
ふたかたに 言ひもてゆけば 玉櫛笥 わが身はなれぬ 懸子なりけり |
〔大宮→玉鬘〕どちらの方から 言いましても あなたはわたしにとって切っても切れない 孫に当たる方なのですね |
395 贈 |
わが身こそ 恨みられけれ 唐衣 君が袂に 馴れずと思へば |
〔末摘花〕わたし自身が 恨めしく思われます あなたのお側に いつもいることができないと思いますと |
396 答 |
唐衣 また唐衣 唐衣 かへすがへすも 唐衣なる |
〔源氏〕唐衣、 また唐衣、 唐衣 いつもいつも 唐衣とおっしゃいますね |
397 贈 |
恨めしや 沖つ玉藻を かづくまで 磯がくれける 海人の心よ |
〔頭中将〕恨めしいことですよ。 玉裳を着る 今日まで 隠れていた 人の心が |
398 答 |
よるべなみ かかる渚に うち寄せて 海人も尋ねぬ 藻屑とぞ見し |
〔源氏〕寄る辺がないので、 このような わたしの所に身を寄せて 誰にも捜してもらえない 気の毒な子だと思っておりました |