即答 | 0 | 40字未満 |
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応答 | 4首 | 40~100字未満 |
対応 | 4首 | ~400~1000字+対応関係文言 |
単体 | 1首 | 単一独詠・直近非対応 |
※分類について和歌一覧・総論部分参照。
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上下の句に分割したバージョン。見やすさに応じて。
なお、付属の訳はあくまで通説的理解の一例なので、訳が原文から離れたり対応していない場合、より精度の高い訳を検討されたい。
原文 (定家本校訂) |
現代語訳 (渋谷栄一) |
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399 贈 |
同じ野の 露にやつるる 藤袴 あはれはかけよ かことばかりも |
〔夕霧〕あなたと同じ野の 露に濡れて萎れている 藤袴です やさしい言葉をかけて下さい、 ほんの申し訳にでも |
400 答 |
尋ぬるに はるけき野辺の 露ならば 薄紫や かことならまし |
〔玉鬘〕尋ねてみて 遥かに遠い野辺の 露だったならば 薄紫の ご縁とは言いがかりでしょう |
401 贈 |
妹背山 深き道をば 尋ねずて 緒絶の橋に 踏み迷ひけるよ |
〔柏木〕実の姉弟 という関係を 知らずに 遂げられない恋の道に 踏み迷って文を贈ったことですよ |
402 答 |
惑ひける 道をば知らず 妹背山 たどたどしくぞ 誰も踏み見し |
〔玉鬘〕事情を ご存知なかったとは知らず どうしてよいか分からない お手紙を拝見しました |
403 贈:独 |
数ならば 厭ひもせまし 長月に 命をかくる ほどぞはかなき |
〔髭黒→玉鬘〕人並みであったら 嫌いもしましょうに、 九月を 頼みにしているとは、 何とはかない身の上なのでしょう |
404 贈 |
朝日さす 光を見ても 玉笹の 葉分けの霜を 消たずもあらなむ |
〔蛍兵部卿宮:源氏弟〕朝日さす 帝の御寵愛を受けられたとしても 霜のようにはかない わたしのことを忘れないでください |
405 贈:独 |
忘れなむ と思ふもものの 悲しきを いかさまにして いかさまにせむ |
〔左兵衛督→玉鬘〕忘れよう と思う一方で それがまた悲しいのを どのようにして どのようにしたらよいものでしょうか |
406 答 |
心もて 光に向かふ 葵だに 朝おく霜を おのれやは消つ |
〔玉鬘〕自分から 光に向かう 葵でさえ 朝置いた霜を 自分から消しましょうか |