即答 | 0 | 40字未満 |
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応答 | 0 | 40~100字未満 |
対応 | 4首 | ~400~1000字+対応関係文言 |
単体 | 2首 | 単一独詠・直近非対応 |
※分類について和歌一覧・総論部分参照。
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上下の句に分割したバージョン。見やすさに応じて。
なお、付属の訳はあくまで通説的理解の一例なので、訳が原文から離れたり対応していない場合、より精度の高い訳を検討されたい。
原文 (定家本校訂) |
現代語訳 (渋谷栄一) |
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265 贈 |
絶ゆまじき 筋を頼みし 玉かづら 思ひのほかに かけ離れぬる |
〔末摘花〕あなたを絶えるはずのない 間柄だと信頼していましたが 思いのほかに 遠くへ行ってしまうのですね |
266 答 |
玉かづら 絶えてもやまじ 行く道の 手向の神も かけて誓はむ |
〔侍従〕 お別れしましてもお見捨て申しません 行く道々の 道祖神に かたくお誓いしましょう |
267 独 |
亡き人を 恋ふる袂の ひまなきに 荒れたる軒の しづくさへ添ふ |
〔末摘花〕亡き父上を 恋い慕って泣く涙で袂の 乾く間もないのに 荒れた軒の 雨水までが降りかかる |
268 独 |
尋ねても 我こそ訪はめ 道もなく 深き蓬の もとの心を |
〔源氏〕誰も訪ねませんが わたしこそは訪問しましょう 道もないくらい 深く茂った蓬の 宿の姫君の変わらないお心を |
269 贈 |
藤波の うち過ぎがたく 見えつるは 松こそ宿の しるしなりけれ |
〔源氏〕松にかかった藤の花を 見過ごしがたく 思ったのは その松がわたしを待つというあなたの家の 目じるしであったのですね |
270 答 |
年を経て 待つしるしなき わが宿を 花のたよりに 過ぎぬばかりか |
〔末摘花〕長年 待っていた甲斐のなかった わたしの宿を あなたはただ藤の花を御覧になる ついでにお立ち寄りになっただけなのですね |