枕草子 補 物語をもせよ(能因本:旧全集314段)

補7
たくみの
枕草子
中巻中
補8
物語をも
ある所に

(旧)大系,新大系,新編全集=三巻本:ナシ
(旧)全集=能因本:314段, 前田本:ナシ
三巻本になく能因本のみにある段は、著者が身内本たる能因本からより広い世間の目を意識し(最終段:人のために便なき言ひ過ぐしもしつべき所々もあれば)、なかったことにして改訂したものと解する(独自)
 


 
 物語をもせよ、昔物語もせよ、さかしらにいらへうちして、こと人と物言ひまぎらはす人、いとにくし。