よろづの咎あらじと思はば、何事にもまことありて、人を分かずうやうやしく、ことば少なからむにはしかじ。 男女老少みなさる人こそよけれども、ことに若くかたちよき人の言うるはしきは、忘れがたく思ひつかるるものなり。 よろづのとがは、なれたるさまに上手めき、所得たるけしきして、人をないがしろにするにあり。