♪右大臣 小弐のめのと ♪主語なし
右大臣の頭におはしける時、 小弐のめのとのもとに、よみて給ひける。
♪181 秋の夜を 待てと頼めし 言の葉に 今もかかれる 露のはかなさ
となむ。
♪182 秋もこず 露もおかねど 言の葉は わがためにこそ 色かはりけれ