大和物語30段:故右京の大夫宗于の君

をみなへし 大和物語
第二部
30段
右京の大夫
見はてぬ夢

登場人物

 
 ♪故右京の大夫宗于の君(源宗于:三十六歌仙:百人一首28歌人)
 亭子の帝(宇多天皇)

原文

 
 
 故右京の大夫宗于の君、
 なりいづべきほどに、
 わが身のえなりいでぬことと思ひ給ひけるころほひ、
 

 亭子の帝に、
 紀伊国より石つきたる海松をなむ奉りけるを題にて、
 人々歌詠みけるに、
 

 右京の大夫、
 

♪42
  沖つ風 ふけゐの浦に 立つ浪の
  なごりにさへや われはしづまむ

 
 

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第二部
30段
右京の大夫
見はてぬ夢