目次 | |||||||||
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1101 篤行 |
1102 勝臣 |
1103 貫之 |
1104 小町 |
1105 あや |
1106 不知 |
1107 不知 |
1108 不知※ |
1109 采女 |
1110 衣通 |
1111 貫之 |
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※古今集の墨滅歌とは、古写本では墨で消してあり、流布本では巻末にあるもの。
衣通姫(衣を通して光が出たという女性)という古事記下巻に記される人物を小町と合わせ入れていることからもそう言える。「をのゝこまちは、いにしへのそとほりひめのりうなり」(仮名序)。このいにしへは、一つに古事記のこと。
1104に小町とあるがこれは伊勢115段(都島)の歌で、14~15段の陸奥の女を受けた内容で陸奥の女の話。物語構成上、小町の歌ではない。しかしここでの小町は衣通姫とセットにする意味があるだろう。 |
異本所載歌 | |
1101 | |
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詞書 | ひくらし/物名部:在郭公下、空蝉上 |
作者 | 平あつゆき(平篤行) |
原文 |
そま人は 宮木ひくらし あしひきの 山の山ひこよ ひとよむなり |
かな |
そまひとは みやきひくらし あしひきの やまのやまひこ よひとよむなり |
1102 | |
詞書 |
をかたまの木 /物名部:をかたまの木、友則下 |
作者 | 勝臣(藤原勝臣) |
原文 |
かけりても なにをかたまの きても見む からはほのほと なりにしものを |
かな |
かけりても なにをかたまの きてもみむ からはほのほと なりにしものを |
1103 | |
詞書 | くれのおも/物名部:忍草、利貞下 |
作者 | つらゆき(紀貫之) |
原文 |
こし時と こひつつをれは ゆふくれの おもかけにのみ 見えわたるかな |
かな |
こしときと こひつつをれは ゆふくれの おもかけにのみ みえわたるかな |
1104 | |
詞書 |
おきのゐ、みやこしま /物名部:からこと、清行下 |
作者 | をののこまち(小野小町) |
原文 |
おきのゐて 身をやくよりも かなしきは 宮こしまへの わかれなりけり |
かな |
おきのゐて みをやくよりも かなしきは みやこしまへの わかれなりけり |
コメ |
出典:伊勢115段(都島・おきの井)。 「むかし、みちの国にて、男女すみけり。 男、「都へいなむ」といふ。 この女いと悲しうて、 馬のはなむけをだにせむとて、おきのゐて 都島といふ所にて酒飲ませてよめる。 『おきのゐて 身を焼くよりも 悲しきは 都のしまべの 別れなりけり』」 |
1105 | |
詞書 |
そめとの、あはた /このうた、水の尾のみかとのそめとのよりあはたへうつりたまうける時によめる /物名部:桂宮下 |
作者 | あやもち(不明) |
原文 |
うきめをは よそめとのみそ のかれゆく 雲のあはたつ 山のふもとに |
かな |
うきめをは よそめとのみそ のかれゆく くものあはたつ やまのふもとに |
1106 | |
詞書 |
題しらす /巻第十一:奥山の春の根しのきふる雪下 |
作者 | よみ人しらす |
原文 |
けふ人を こふる心は 大井河 なかるる水に おとらさりけり |
かな |
けふひとを こふるこころは おほゐかは なかるるみつに おとらさりけり |
1107 | |
詞書 |
題しらす /巻第十一:奥山の春の根しのきふる雪下 |
作者 | よみ人しらす |
原文 |
わきもこに あふさか山の しのすすき ほにはいてすも こひわたるかな |
かな |
わきもこに あふさかやまの しのすすき ほにはいてすも こひわたるかな |
1108 | |
詞書 |
題しらす /この歌、ある人、あめのみかとの あふみのうねめにたまへると /巻第十三:こひしくはしたにを思へ紫の下 |
作者 | よみ人しらす(一説、あめのみかと) |
原文 |
いぬかみの とこの山なる なとり河 いさとこたへよ わかなもらすな |
かな |
いぬかみの とこのやまなる なとりかは いさとこたへよ わかなもらすな |
1109 | |
詞書 |
返し:うねめのたてまつれる /巻第十三:こひしくはしたにを思へ紫の下 |
作者 | あふみのうねめ(近江采女?詳細不明) |
原文 |
山しなの おとはのたきの おとにのみ 人のしるへく わかこひめやも |
かな |
やましなの おとはのたきの おとにのみ ひとのしるへく わかこひめやも |
1110 | |
詞書 |
そとほりひめのひとりゐて みかとをこひたてまつりて /巻第十四:思ふてふことのはのみや秋をへて下 |
作者 | そとほりひめ(衣通姫) |
原文 |
わかせこか くへきよひなり ささかにの くものふるまひ かねてしるしも |
かな |
わかせこか くへきよひなり ささかにの くものふるまひ かねてしるしも |
1111 | |
詞書 |
題しらす/巻第十四:深養父、 こひしとはたかなつけけむことならむ下 |
作者 | つらゆき(紀貫之) |
原文 |
みちしらは つみにもゆかむ すみのえの 岸におふてふ こひわすれくさ |
かな |
みちしらは つみにもゆかむ すみのえの きしにおふてふ こひわすれくさ |