原文 |
書き下し (武田祐吉) |
現代語訳 (武田祐吉) |
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故 其天之日矛 持渡來物者。 |
かれ その天の日矛の 持ち渡り來つる物は、 |
この 天の日矛の 持つて渡つて來た寶物は、 |
玉津寶云而。 | 玉たまつ寶たからといひて、 | 玉つ寶という |
珠二貫。 | 珠二貫つら、 | 玉の緒に貫いたもの二本、 |
又振浪比禮。 〈比禮二字以音。 下效此〉 |
また浪なみ振ふる 比禮ひれ、 |
また浪振る 領巾ひれ・ |
切浪比禮。 | 浪なみ切きる比禮、 | 浪切る領巾・ |
振風比禮。 | 風振る比禮、 | 風振る領巾・ |
切風比禮。 | 風切る比禮、 | 風切る領巾・ |
又奧津鏡。 | また奧おきつ鏡、 | 奧つ鏡・ |
邊津鏡。 | 邊へつ鏡、 | 邊つ鏡、 |
并八種也。 | 并はせて八種なり。 | 合わせて八種です。 |
〈此者 伊豆志之 八前大神也〉 |
(こは 伊豆志の 八前の大神なり) |
これらは イヅシの社 やしろに祭まつつてある八神です。 |