原文 |
書き下し (武田祐吉) |
現代語訳 (武田祐吉) |
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反正が反乱平定 |
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故參出 石上神宮。 |
かれ石いその上かみの 神宮にまゐでて、 |
かくて石いその上かみの 神宮に參つて、 |
令奏天皇。 政既平訖 參上侍之。 |
天皇に 「政既に平ことむけ訖へて まゐ上り侍さもらふ」 とまをさしめたまひき。 |
天皇に 「すべて平定し終つて 參りました」 と奏上致しました。 |
爾召入而。 相語也。 |
ここに召し入れて 語らひたまひき。 |
依つて召し入れて 語られました。 |
天皇。 | 天皇、 | ここにおいて、 |
於是以阿知直。 | ここに阿知の直を、 | 天皇がアチの直あたえを |
始任 藏官。 |
始めて藏くらの官つかさに 任まけたまひ、 |
大藏の 役人になされ、 |
亦給粮地。 | また粮地たどころを賜ひき。 | また領地をも賜わりました。 |
事績 |
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亦此御世。 | またこの御世に、 | またこの御世に |
於若櫻部臣等。 賜若櫻部名。 |
若櫻部わかさくらべの臣等に、 若櫻部といふ名を賜ひ、 |
若櫻部の臣等に 若櫻部という名を賜わり、 |
又比賣陀君等。 賜姓 謂比賣陀之君也。 |
また比賣陀ひめだの君等に、 比賣陀の君といふ 姓かばねを賜ひき。 |
比賣陀ひめだの君等に 比賣陀の君という 稱號を賜わりました。 |
亦定 伊波禮部也。 |
また伊波禮部いはれべを 定めたまひき。 |
また伊波禮部を お定めなさいました。 |