原文 |
書き下し (武田祐吉) |
現代語訳 (武田祐吉) |
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於是 洗左御目時。 所成神名。 |
ここに 左の御目を 洗ひたまふ時に 成りませる神の名は、 |
かくて イザナギの命が 左の目を お洗いになつた時に 御出現ごしゆつげんになつた神は |
天照 大御神。 |
天照あまてらす 大御神おほみかみ。 |
天照あまてらす 大神おおみかみ、 |
次 洗右御目時。 所成神名。 |
次に 右の御目を 洗ひたまふ時に 成りませる神の名は、 |
右の目を お洗いになつた時に 御出現になつた神は |
月讀命。 | 月讀つくよみの命。 | 月讀つくよみの命、 |
次 洗御鼻時。 所成神名。 |
次に 御鼻を洗ひたまふ時に 成りませる神の名は、 |
鼻をお洗いになつた時に 御出現になつた神は |
建速 須佐之男命。 〈須佐二字以音〉 |
建速 たけはや 須佐すさの男をの命。 |
タケハヤ スサノヲの命でありました。 |
右件 | 右の件、 | 以上 |
八十禍津日神 以下。 |
八十禍津日 やそまがつびの神より下、 |
ヤソマガツヒの神から |
速須佐之男命 以前。 |
速須佐はやすさの男をの命 より前、 |
ハヤスサノヲの命まで |
十四柱神者。 | 十柱の神は、 | 十神は、 |
因滌 御身所 生者也。 |
御身を 滌ぎたまひしに因りて 生あれませる神なり。 |
おからだを お洗いになつたので あらわれた神樣です。 |