原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
---|---|---|
執圭 | 圭けいを執とれば | 他国に使し、圭けいを捧げてその君主にまみえられる時には、 |
鞠躬如也 | 鞠躬如きくきうじよたり、 | 小腰をかがめて進まれ、 |
如不勝 | 勝たへざるが如ごとくす。 | 圭の重さにたえられないかのような物腰になられる。 |
上如揖 | 上あぐるには揖いふするが如くし、 | 圭を捧げられた手をいくらか上下されるが、上っても人にあいさつする程度、 |
下如授 | 下さぐるには授さづくるが如ごとくす。 | 下っても人に物を授ける程度で、極めて適度である。 |
勃如戰色 | 勃如ぼつじよとして戦色せんしよくあり。 | その顔色は引きしまり、恰も戦陣にのぞむかのようであり、 |
足蹜蹜 如有循 |
足蹜蹜あししゆくしゆくとして 循したがふ有あるが如ごとし。 |
足は小股に歩んで 地に引きつけられているかのようである。 |
享禮 | 享礼きやうれいには | 贈物を捧げる礼には |
有容色 | 容色ようしよくあり、 | なごやかな表情になられ、 |
私覿 | 私覿してきには | 式が終って私的の礼となると、 |
愉愉如也 | 愉愉如ゆゆじよたり。 | 全く打ちとけた態度になられる。 |