原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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君賜食 | 君きみ食しよくを賜たまへば、 | 君公から料理を賜わると、 |
必正席 先嘗之 |
必かならず席せきを正ただして 先まづ之これを嘗なむ、 |
必ず席を正し、 先ず自らそれをいただかれ、 あとを家人にわけられる。 |
君賜腥 | 君きみ腥せいを賜たまへば、 | 君公から生肉を賜わると、 |
必熟而 薦之 |
必かならず熟じゆくして 之これを薦すゝむ。 |
それを調理して、 先ず先祖の霊に供えられる。 |
君賜生 | 君きみ生せいを賜たまへば、 | 君公から生きた動物を賜わると、 |
必畜之 | 必かならず之これを畜やしなふ。 | 必ずそれを飼っておかれる。 |
侍食於 君 |
君きみに 侍食じしよくするに、 |
君公に 陪食を仰せつかると、 |
君祭 | 君きみ祭まつれば | 君公が食前の祭をされている間に、 |
先飯 | 先まづ飯はんす。 | 必ず毒味をされる。 |
疾 | 疾やまひあるに | 病気の時、 |
君視之 | 君きみ之これを視みれば、 | 君公の見舞をうけると、 |
東首 | 東首とうしゆして、 | 東を枕にし、 |
加朝服 | 朝服てうふくを加くはへ、 | 寝具に礼服をかけ、 |
拖紳 | 紳しんを拖ひく。 | その上に束帯をおかれる。 |
君命召 | 君きみ命めいじて召めせば、 | 君公のお召しがあると、 |
不俟 駕 行矣 |
駕がを 俟またずして 行ゆく。 |
車馬の用意を またないで お出かけになる。 |