原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 独自 |
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子曰 | 子曰く、 | 孔子曰く、 |
狂而不直 | 狂きやうにして直ちよくならず、 | 狂信的にして素直さがなく、 |
侗而不愿 | 侗とうにして愿げんならず、 | 頭が空にして謙虚な心がなく、 |
悾悾而不信 | 悾悾こうこうにして信しんならずんば、 | 心が空虚で信仰もないなら、 |
吾不知之矣 | 吾われ之これを知しらず。 |
私はもうこれを知らない。 =私は関知しない=我関せず |
以下、下村湖人の訳 | ||
×「先師がいわれた。熱狂的な人は正直なものだが、その正直さがなく、 無知な人は律義なものだが、その律儀さがなく、 才能のない人は信実なものだが、その信実さがないとすれば、 もう全く手がつけられない。」 |
※熱狂的と正直、無知と律儀、無才能と信実、論理的必然が全くないので、誤った理解に基づく読解。
また「信」を信実とするのも、最初の「狂」と対になっているので違う。対句になっているのだから、全て連続・連関させて緻密に理解する必要がある。