原文 | 書き下し |
現代語訳 (独自) |
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子曰 | 子し曰く、 | 孔子が言うには |
學而時習之 | 学まなびて時ときに之を習ならふ、 | 「学んで時にこれを(事例に応じ適用即ち応用し、また新たに発見する、つまり)復習する。 |
不亦說乎 | 亦また説よろこばしからずや。 | これが何より悦ばしいことではないか。 |
有朋自遠方來 | 朋とも遠方えんぱうより来きたる有あり、 | 遠方からも来る友(同志)がいる、 |
不亦樂乎 | 亦楽たのしからずや。 | これが何より楽しいことではないか。 |
人不知而不慍 | 人ひと知しらずして慍うらみず、 | そうして精進する自分を世の人が知らず認めなくても恨まない。 |
不亦君子乎 | 亦君子くんしならずや。 | これが誰より立派な君子ではないか」 |
先師がいわれた。
「聖賢の道を学び、あらゆる機会に思索体験をつんで、それを自分の血肉とする。
何と生き甲斐のある生活だろう。
こうして道に精進しているうちには、 求道の同志が自分のことを伝えきいて、はるばると訪ねて来てくれることもあるだろうが、
そうなつたら、何と人生は楽しいことだろう。
だが、むろん、名聞が大事なのではない。ひたすらに道を求める人なら、 かりに自分の存在が全然社会に認められなくとも、それは少しも不安の種になることではない。
そして、それほどに心が道そのものに落ちついてこそ、 真に君子の名に値するのではあるまいか。」