原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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子適衞 | 子し衞ゑいに適ゆく、 | 先師が衛に行かれた時、 |
冉有僕 | 冉有ぜんいう僕ぼくたり。 | 冉有がお供をして馬車を御していた。 |
子曰 | 子曰く、 | 先師はいわれた。 |
庶矣哉 | 庶しよなるかな。 | 「この国の人口は大したものだ。」 |
冉有曰 | 冉有曰く、 | すると冉有がたずねた。 |
既庶矣 | 既すでに庶しよなり、 | 「これだけ人が集れば結構でございますが、 |
又何加焉 | 又また何なにをか加くはへん。 | この上は、どういうことに力を注ぐべきでございましょう。」 |
曰 | 曰く、 | 先師 |
富之 | 之これを富とまさん。 | 「経済生活をゆたかにしてやりたいね。」 |
曰 | 曰く、 | 冉有 |
既富矣 | 既すでに富とめり。 | 「もし経済生活がゆたかになりましたら、 |
又何加焉 | 又また何なにをか加くはへん。 | その次には?」 |
曰 | 曰く、 | 先師 |
敎之 | 之これを教をしへん。 | 「文教を盛んにすることだ。」 |