原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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仲弓爲季氏宰 | 仲弓ちうきう季氏きしの宰さいと為なり | 仲弓ちゅうきゅうが魯の大夫季氏の執事となった時に、 |
問政 | 政まつりごとを問とふ。 | 政治について先師にたずねた。 |
子曰 | 子曰く、 | 先師がいわれた。 |
先有司 | 有司いうしを先さきにす、 | 「それぞれの係の役人を先に立てて働かせるがいい。 |
赦小過 | 小過せうくわを赦ゆるして、 | 小さな過失は大目に見るがいい。 |
擧賢才 | 賢才けんさいを挙あげよ。 | 賢才を挙用することを忘れないがいい。」 |
曰 | 曰いはく、 | 仲弓がたずねた。 |
焉知賢才而擧之 | 焉いづくんぞ賢才けんさいを知しつて之これを挙あげん。 | 「賢才を挙用すると申しましても、もれなくそれを見出すことはむずかしいと存じますが」 |
曰 | 曰いはく、 | 先師がいわれた。 |
「それは心配ない。 | ||
擧爾所知 | 爾なんぢが知しる所ところを挙あげよ。 | お前の知っている賢才を挙用さえすれば、 |
爾所不知 | 爾なんぢが知しらざる所ところは、 | お前の知らない賢才は、 |
人其舍諸 | 人ひと其それ諸これを舍すてんや。 | 人がすててはおかないだろう。」 |