原文 |
書き下し 漢文叢書 |
現代語訳 下村湖人 要検討 |
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子曰 | 子曰く、 | 先師がいわれた。 |
回也其庶乎 | 回くわいや其それ庶ちかきか。 | 「囘の境地は先ず理想に近いだろう。 |
屢空 | 屢々しばしば空むなし、 | 財布が空になることはしばしばだが、いつも天命に安んじ、道を楽しんでいる。 |
賜不受命 | 賜しは命めいを受うけずして、 | 賜しはまだ天命に安んじないで、 |
而貨殖焉 | 貨殖くわしよくす、 | 財を作るのにかなり骨を折っているようだ。 |
億則屢中 | 億はかれば則すなはち屢々しばしば中あたる。 | しかし、判断は正しいし、考えさえすれば、道にはずれるようなことはめったにないだろう。」 |