原文 (実践女子大本) |
現代語訳 (渋谷栄一) |
注釈 【渋谷栄一】 |
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桜を瓶に挿して見るに、 | 桜を花瓶に挿して見ていると、 | |
とりもあへず散りければ、 | すぐに散ってしまったので、 | |
桃の花を見やりて、 | 桃の花を眺めて、 | |
折りて見ば | 手折ったら | 【折りて見ば】-実践本「おる」は定家の仮名遣い。マ上一段活用動詞「見る」未然形+接続助詞「ば」順接の仮定条件。 |
近まさりせよ | 近まさりしてください、 | |
桃の花 | 桃の花 | |
思ひ隈なき | わたしの気持ちを理解しない | 【思ひ隈なき】-思いやりがない、心が行き届かない。 |
桜惜しまじ | 桜など惜しみません | 【惜しまじ】-「おしむ」は定家の仮名遣い。 |