原文 (実践女子大本) |
現代語訳 (渋谷栄一) |
注釈 【渋谷栄一】 |
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薬玉おこすとて、 | 薬玉を贈りますといって、 | 【薬玉おこすとて】-誰か未詳。実践本「をこす」は定家の仮名遣い。 |
【忍びつる根】-「根」と「音」の掛詞。隠れていた菖蒲の根と言わないでいた声。 | ||
忍びつる | 隠れていた | |
根ぞ現はるる | 根が引かれて現れ出たように | |
菖蒲草 | 今日は菖蒲の節供にちなんでわたしの心根を表します | |
言はぬに朽ちて | 何も言わないうちに朽ちて | 【言はぬに】-「ぬ」に「沼」を響かす。「根」「沼」は「菖蒲草」の縁語。 |
やみぬべければ | 終わってしまいそうなので | |