原文 |
書き下し (武田祐吉) |
現代語訳 (武田祐吉) |
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爾驚懼而。 | ここに驚き懼かしこみて、 | そこで驚き恐懼きようくして |
坐殯宮。 | 殯あらきの宮にませまつりて、 | 御大葬の宮殿にお遷し申し上げて、 |
更取 國之大奴佐而。 〈奴佐二字以音〉 |
更に 國の大幣おほぬさを取りて、 |
更にその國内から 幣帛へいはくを取つて、 |
種種求。 | ||
生剥。 | 生剥いきはぎ、 | 生剥いけはぎ・ |
逆剥。 | 逆剥さかはぎ、 | 逆剥さかはぎ・ |
阿離。 | 阿離あはなち、 | 畦離あはなち・ |
溝埋。 | 溝埋みぞうみ、 | 溝埋みぞうめ・ |
屎戸。 | 屎戸くそへ、 | 屎戸くそへ・ |
上通下通婚。 | 上通下通婚おやこたはけ、 | 不倫の結婚の |
馬婚。 | 馬婚うまたはけ、 | |
牛婚。 | 牛婚うしたはけ、 | |
鷄婚。 | 鷄婚とりたはけ、 | |
犬婚 | 犬婚いぬたはけ | |
之罪類。 |
の罪の類を 種種くさぐさ求ぎて、 |
罪の類を求めて |
爲國之大祓而。 | 國の大祓はらへして、 | 大祓おおばらえしてこれを清め、 |
亦建内宿禰 居於沙庭。 |
また建内の宿禰 沙庭さにはに居て、 |
またタケシウチの宿禰が 祭の庭にいて |
請神之命。 | 神の命みことを請ひまつりき。 | 神の仰せを願いました。 |