原文 |
書き下し (武田祐吉) |
現代語訳 (武田祐吉) |
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如此平訖。 | かく平ことむけ訖へて、 | かように平定し終つて、 |
參上 覆奏。 |
まゐ上りて 覆かへりごと奏まをしき。 |
朝廷に參つて 御返事申し上げました。 |
故大毘古命者。 | かれ大毘古おほびこの命は、 | かくて大彦の命は |
隨先命而。 | 先の命のまにまに、 | 前の命令通りに |
罷行高志國。 | 高志こしの國に罷り行いでましき。 | 越の國にまいりました。 |
爾自東方所遣 建沼河別。 |
ここに東の方より遣しし 建沼河別 たけぬなかはわけ、 |
ここに東の方から遣わされた タケヌナカハワケの命は、 |
與其父大毘古共。 | その父大毘古おほびこと共に、 | その父の大彦の命と |
往遇于相津。 | 相津あひづに往き遇ひき。 | 會津あいずで行き遇いましたから、 |
故其地謂相津也。 | かれ其地そこを相津あひづといふ。 | 其處を會津あいずというのです。 |