原文 |
書き下し (武田祐吉) |
現代語訳 (武田祐吉) |
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宮(勾之金箸宮) |
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廣國 押建金日命。 |
御子 廣國押建金日 ひろくに おしたけかなひの王、 |
御子の ヒロクニ オシタケカナヒの王 (安閑天皇)、 |
坐 勾之 金箸宮。 |
勾まがりの 金箸かなはしの宮に ましまして、 |
大和の勾まがりの 金箸かなはしの宮に おいでになつて、 |
治天下也。 | 天の下治らしめしき。 | 天下をお治めなさいました。 |
后妃・皇子女 |
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此天皇 無御子也。 |
この天皇、 御子ましまさざりき。 |
この天皇は 御子がございませんでした。 |
陵(河内之古市高屋村) |
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(乙卯の年 三月十三日崩りたまひき) |
乙卯きのとうの年の 三月十三日にお隱れになりました。 |
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御陵在 河内之 古市高屋村也。 |
御陵は 河内の古市ふるちの 高屋の村にあり。 |
御陵は 河内の古市の 高屋の村にあります。 |