原文 |
書き下し (武田祐吉) |
現代語訳 (武田祐吉) |
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すげはら=すげーはら(ナイスバディ) |
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天皇。 | 天皇、 | 天皇、 |
戀 八田若郎女。 |
八田やたの 若郎女わかいらつめに 戀ひたまひて、 |
ヤタの若郎女を お慕いになつて |
賜遣御歌。 | 御歌を遣したまひき。 | 歌をお遣しになりました。 |
其歌曰。 | その御歌、 | その御歌は、 |
夜多能 | 八田の | ヤタの |
比登母登須宜波 | 一本菅ひともとすげは、 | 一本菅は、 |
古母多受 | 子持たず | 子を持たずに |
多知迦阿禮那牟 | 立ちか荒れなむ。 | 荒れてしまうだろうが、 |
阿多良須賀波良 | あたら菅原すがはら。 | 惜しい菅原だ。 |
許登袁許曾 | 言ことをこそ | 言葉でこそ |
須宜波良登伊波米 | 菅原すげはらと言はめ。 | 菅原というが、 |
阿多良須賀志賣 | あたら清すがし女め。 | 惜しい清らかな女だ。 |
独りでいてもしゃーない=恨み言 |
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爾八田若郎女 答歌曰。 |
ここに八田の若郎女、 答へ歌よみしたまひしく、 |
ヤタの若郎女の お返しの御歌は、 |
夜多能 | 八田の | 八田やたの |
比登母登須宜波 | 一本菅は | 一本菅いつぽんすげは |
比登理袁理登母 | 獨居りとも。 | ひとりで居りましても、 |
意富岐彌斯 | 天皇おほきみし | 陛下が |
與斯登岐許佐婆 | よしと聞こさば | 良いと仰せになるなら、 |
比登理袁理登母 | 獨居りとも。 | ひとりでおりましても。 |
故爲八田 若郎女之 御名代。 |
かれ八田の 若郎女の 御名代として、 |
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定八田部也。 | 八田部やたべを定めたまひき。 |